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「夫婦ふたりきりでの旅行は心配だから……」

 そんなお嬢様たちのご希望を受け、今回のご旅行にはトラベルヘルパーが同行いたしました。

ご主人は普段、デイサービスではほぼ横になって過ごされておられるそうです。

けれども、旅行が決まってからは目に見えてお元気になられたそうで、

旅を心待ちにされているご様子が、ご家族のお話からも伝わってまいりました。

行き先は、思い出の地・熱海。

かつてよく訪れていたというこの地で、今回は2泊3日ゆっくりと過ごされました。

移動には新幹線とタクシーを利用し、身体への負担が少ないプランをご提案。


宿での目的だった温泉入浴は、なんと3回も叶いました。

お湯に浸かりながら見せてくださった安らぎの表情は、トラベルヘルパーの心にも残るひとときです。

入浴後は水分補給も兼ねて、好物のビールを一杯。

 
今回ご一緒して、何より印象的だったのは、ご夫婦の深い信頼関係です。

ご主人を、奥様は常に気遣いながら寄り添い、

何かを決める際には必ず「どう思う？」とご主人に声をかけておられました。

ご主人に何度同じことを尋ねられても、そのたびに笑顔でお答えになる奥様の姿は、まさに穏やかな愛情そのもの。

結婚56年目のおふたりから学ばせていただくことは本当に多くありました。

 

 
「10歳差の夫婦なんです」と微笑まれた奥様。
おふたりの会話は、まるで日常の一コマのように自然で温かく、旅先でのやりとりにも優しさが溢れていました。
大切に築かれてきた56年の月日が、この旅の中にも静かに息づいていました。

あ・える倶楽部では、お客様のかけがえのない思い出づくりを大切に、トラベルヘルパーが心を込めてサポートいたします。
このたびはご一緒させていただき、本当にありがとうございました。
 
#介護旅行 #トラベルヘルパー

サービス提供：SPIあ・える倶楽部
レポート：トラベルヘルパー小島