ザルツブルクのランドマークはやはりホーエンザルツブルク城塞であろう。旧市街を見下ろすようにメンヒスベルクの丘の上に要塞として11世紀に造られて次第に拡張され、16世紀にさらに大きく拡張されて現在みられるようなかたちになったとある。ヨーロッパの中世の城塞としては完璧に保存された稀な例となっている。この城からの眺望は市街地側の眺めと共に、ブルクホーフ(城の中庭)と言われる南側の眺望も美しく、ウンタースベルク山がきれいに見渡せる。絵葉書やカレンダーなどでもよく紹介されている。この城の中庭にあるレストランで夕食をいただき、この城で行われるコンサートを聴きに行ったことがある。数世紀前の城塞の中に造られたステージでは、この町で学ぶ音楽家や声楽家を目指す学生たちが演奏している。この時は、夕食後とはいえ、まだまだ日も高く、暑さに参って途中で引き上げるメンバーもあり、ステージのミュージシャンたちに頭を下げて、辞したことが思い出される。 メンヒスベルクの丘から少し下っていくと、ノンベルクの尼僧院がある。1471年に完成したとあるが、もとは、紀元700年に創設されたそうである。映画、Sound of Musicでは、主人公のマリアが修道女を目指して学んでいたところとして紹介されている。クライマックスではこの修道院のシスターたちが大活躍し、修道院長が「すべての山に登れ」(Climb every mountain)を朗々と歌う姿が思い出される。旧市街には、聖ペテロ修道院のレストランとして、St. Peter Stiftskellerがある。レストランの資料を見ると、西暦803年から1200年以上にわたって、ヨーロッパ最古のレストランとしていまも素晴らしいお料理で皆様をお待ちしていますとある。幾度か夕食を楽しんだことがあり、この町の名物ザルツブルカー・ノッケルン(Salzburger Nockerln)がテーブルに運ばれてくるとその大きさに驚く。しかし、いつの間にか完食してしまう!やはり、デザートは別腹ということかも?