ミラベル庭園は、幾何学模様の美しい花壇が特徴でこの花壇と遥かにそびえているホーエンザルツブルク城塞とのコントラストが素晴らしく、誰もがシャッターを押したくなるザルツブルクで一番の名所と言えるのではないだろうか。この庭園と宮殿のテラスが映画Sound of Musicでのシーンとして登場している。庭園には、マリオネット(人形劇)劇場があり、世界屈指の人形劇場として知られている。看板演目は、ザルツブルクが舞台となった名作映画「サウンド・オブ・ミュージック」や、モーツァルトのオペラ(『魔笛』や『ドン・ジョヴァンニ』などであり、ここでもSound of Musicとモーツァルトがこの町を代表していることがわかるような気がする。そういえば、逆にあの映画の中でも人形劇が登場しており、持ちつ持たれつというところかも。昨年、2025年のザルツブルク音楽祭では、この人形劇場で、ストラヴィンスキーの「兵士の物語」が演じられ、先頃(2026年7月中旬)NHK BSでも放映していた。
庭園を抜けるとザルツァッハ川に架かる歩道橋があり、その手前に「ヘルベルト・フォン・カラヤンの生家」(Geburtshaus Herbert von Karajan)と彫られたプラク(石板)が掛かっている。歩道橋は、以前はMuseumsteg(博物館歩道橋)、その後、架け替えられて、マカルトシュテッグ(マカルト架け橋)そして2001年に現在みられる橋が架けられ、名誉市民マルコ・M・ファインゴルドに因み、「マルコ・ファインゴルド橋」(Marko-Feingold-Steg)と命名された。毎日、多くの人々が行き交っているが、いつの頃からか橋の欄干と網目状の手すりに「愛の南京錠」が掛けられ始めて膨大な数の南京錠の重さで橋は危険にさらされるようになった。2024年に1万5千個の南京錠が取り外されたがそれは全体の10%であったとのこと。これにより橋全体の重量は2トン軽くなったとか。その後もまた南京錠は掛けられているのだろうか。愛の南京錠は世界的な流行になっているらしいが、橋の崩落の危険にも影響してくるとなると、愛の告白も危うくなってくるということか?。
橋を渡って旧市街に入っていくと、Sternbräu(星のビール)という地ビールを楽しませてくれるレストランがある。私たちが行った頃は、Sound of Salzburgというショーをやっており、いわばDinner and Showだった。Sound of Musicとモーツァルトのオペラ“魔笛”のメロディなどをテーマとした1時間くらいのプログラムであり、1993年からやっているという。食後にザルツブルクの思い出として楽しいひと時を過ごした。いまは、「Sound of Salzburg Show & Dinner」として独立したディナー&ショーをやっていると案内がある。