「自分で大事に育てた自宅の庭のチューリップを持ってお墓参りにいきたい」というご希望です。
お庭のチューリップが咲いたタイミングで郡山にお墓参りに行かれました。
奥様とは数年前に死別し、自分は文句も言わないけど口数も少ないから奥さんは不満だっただろう。
それにどこにも連れて行かなかった。
と、奥様の遺影をポケットに忍ばせ一緒に連れて行かれました。
「まさか郡山に来られると思ってもみなかった」と、感慨深げに外の様子をご覧になります。
庭で育てたチューリップをお墓に添え、
「長いこと来ずにすみません」と手を合わせられました。
ちょうどお墓まいりの間だけ雨がおさまり、何ともラッキーでした。
到着する前はご実家には行かないとおっしゃっていましたが、ここまでくるとやはり寄りたいとのことで立ち寄られました。
ご親戚の方ともお会いしました。
桜が満開なのを見て「お陰様で今年は2回も桜を見ることができた!」と喜ばれていらっしゃいました。
車窓からの眺めに、姪御さんに昔はこの通りはこう呼ばれていた、
よくこの近くの温泉に行っていた、
などと説明されてうれしそうなご様子でした。
姪御さんのご希望で、妹さまの入院されている病院へ。
後ろ右が森トラベルヘルパー
妹さまはあまり言葉を発せず、お兄さまをご覧になるまでは表情少なくされていましたが、
お顔をみた途端に涙され、感動の再会を果たされました。
妹さまに、
「ちゃんと嫌がらずにリハビリしないといけないよ。
俺は誰も面倒みてくれる人がいないから、歩けなくなったら終わりだと思って毎日歩いている。
だからお前も甘えないで頑張らなきゃだめだよ」
と励まされていらっしゃいました。
帰りの車内でも「まさか本当に来られると思わなかった。有難いです。」と繰り返されていました。
想いのいっぱい詰まったチューリップです