2017.02.08
小野 鎭
一期一会 地球旅145 地球の歴史を見に行こう グランドキャニオンに遊ぶ(6)
一期一会 地球旅 145
地球の歴史を見に行こう グランドキャニオンに遊ぶ(6)
ハーミッツレストから戻り、午後は休養、シャワーを浴びたり、午睡したり、一行はさわやかな高原の午後のひと時を過ごされていた。 そんな中で好奇心旺盛なメンバーの中には、今度はぜひ夕日に照らされる大峡谷の風景を見に行きたいのでもう一度出かけるとのこと。この日はご来光を仰ぎ、午前から午後にかけてサウスリム各地で地球の歴史をはるかに見下ろす風景を様々な角度から楽しんでいただいていた。グランドキャニオンを訪れる多くの人たちの典型的な過ごし方であると思うが、これにもう一つ、夕日に照らされる大岩壁の光景をぜひ加えたい。 夕日を浴びて刻々と色合いが変わっていく大峡谷の静けさと幽玄の美はこれは筆者の乏しい表現力ではおよそ伝えきれないが、とにかく息をのむほどの美しさに圧倒される。静寂さと神秘的な大自然の絶景と色彩のグラデーションは見る人にしばし時のたつのを忘れさせるような素晴らしさがある。 昔は、貸切バスや自分たちのクルマで動くことができたので、夕日の美しい光景を眺めては、気に入ったところで車を停めて写真を撮ったり、暫し絶景を堪能することができた。しかし、今はシャトルバスで夕景が美しいといわれている数か所の名所を訪れるのが一般的。位置的にも午前はメイサーポイントなど東側でご来光を仰いだり、その後も一帯を観光することが多いが、午後から夕方にかけては、光線の具合などからも西側一帯、つまりハーミッツレスト・ルートがより見晴らしが良いとか。