2017.04.26 小野 鎭
一期一会 地球旅156 地球の歴史を見に行こう ロサンゼルスにて(その6)

一期一会 地球旅 156 地球の歴史を見に行こう ロサンゼルスにて(その6)

  B-POPのメンバーご一行は、ユニバーサルスタジオ・ハリウッド(USH)のCity Walkで楽しんできます、と嬉しそうに中へ入って行かれた。
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私は、というと目の前のバラエティショップをのぞき、クレープとコーヒーで一休み。それにしても相変わらずジャムがたっぷり入っており、粉砂糖が真っ白になるほど振りかけてある。腹囲が気になる自分にとっては強敵であるが、この時はなんとなく食べてみたい気分であった。多くのアメリカ人が肥満を気にしているそうであるが、糖分摂取量が多すぎることがひとつの原因といわれながらも幼児期からの習慣は容易には直らないのであろう。必然的に店側でもそうせざるを得ないということらしい。  
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ひと休みしてシャトルバスで駅へ戻り、メトロレイルで都心へ引き返した。メンバーより先に引き上げた理由は、いくつかあった。皆さんそれぞれに少人数グループで買い物をしたり、食事や屋外アトラクションをのぞいて数時間を過ごし、その後、全員そろってホテルへ戻られるとのことであった。各グループのリーダーはいずれもかなり旅慣れておられるし、地下鉄は十分調べておられる。問題なくお過ごしいただけるであろうということでお任せすることにした。もう一つは、この日の夕方、この旅行最後の夕食会を予定しており、いくつか準備しておきたいこともあった。加えて、かねてより加療中の左足が少し痛んでいたことも事実であった。翌日は皆様には予定通りご帰国いただかなければならない。自らのトラブルで文字通り足を引っ張っては本末転倒である。   とは言いながら、実際にはPershing Squareではなく、一つ手前のMetro Centerで下車して中心街を少し歩いてみた。都心部には映画などにも登場していた高層ビルもあったが、斬新なデザインの建物もふえていた。そして一方では古くからある伝統的な建物がリノベイトされてシックなスタイルで蘇っているものもあった。10年前に訪れた時は、都心部の再開発がかなり進んではいたが、まだ工事中のところもあり、騒然とした一角もあったがいまは整備されてすっきりした街並みであった。ホテルに戻り、脚の傷を見ると幸い悪化している様子はなく、ずっと大事に携行してきたスプレー式の薬、幸いなことにこのホテルではミニのクーラーボックスを設置していただけたので保冷しておくことができた。一日の業務を終えて自室に落ちつき、シャワーを浴びて傷の手当を毎夜欠かさず行ってきた。 開放に向かっているかどうかは一見しただけではわからなかったが少なくとも潰瘍部分が広がっている様子は見られなかったし、痛みがひどくて業務に支障が出るということもなかった。このまま、無事、成田まで帰れるであろうと安堵しながら最後まで油断はしたくなかった。   午後3時過ぎには皆さんホテルへ戻られたようであった。
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聞いてみると、アトラクションや食事も存分に楽しまれたのち、Tシャツやマグカップ、仮面、アクセサリーなど映画やテレビドラマでおなじみのキャラクター入りの様々なお土産を買われた人もあったとか。それぞれシャワーを浴びて少し休んだ後、夕方ロビーに集合していただいた。少し早めに出てサンタモニカの海岸を散策し、それからすぐ近くにある鉄板焼きのお店に行くことを予定していた。当初は、専用バスのみを借りて筆者自身
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で案内するつもりであったが、前日LA到着時に遅刻してきたガイドのAさんがお詫びとして今夕は皆様をご案内する役割を務めさせていただきたいとの申し出があった。当然夕食代が増えることになるのでありがたい反面経費増は少々考えざるを得なかったが、皆様にとっては現地在住のガイドから生の案内を受ける方がより実質的であり、臨場感があるのでこれを受けることにした。   ロビーに早めに降りて行き、
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明日の出発に備えてフロントやベルマンと打ち合わせながら皆さんを待っていると、皆さんはひと休み後の爽やかな顔立ちで徐々に集まって来られた。なんと一行の中にはヘヤスタイルを一新した若手スター並みの青年の登場もあって大喝采。ビルトモアホテルの豪華
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なロビーでソファに優雅に座ってはポーズを取ったり、ユニバーサルスタジオパークでの楽しかった様子を話しては大笑いしたり、にぎやかであった。   夕方のラッシュアワーの最中、
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フリーウェイを走って30分あまり、Interstate 10号線は ここサンタモニカビーチが西の終点になっている。その先で、海に張り出して作られた桟橋の上にはサンタモニカ埠頭水族館とたくさんの土産物店やレストラン、カフェ、スタンドバーなどが並び、観光客や多くの人たちが夕日を浴びながら思い思いの時間を過ごしていた。そして、パシフィック公園前には、Route 66 Last Stopと書かれたモニュメントも立っている。
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あのルート66もここが終点である。夕日が赤々と海を照らし、広い砂浜や水際を散歩する人たち、カフェで憩うカップル、土産物店を冷やかす観光客などでにぎわっていた。B-POPの皆さんも思い思いに写真を撮りあったり、Route 66のサインボードをバックにして全員で幾枚も記念写真を撮った。桟橋でしばらく過ごした後、海岸通りの上にある公園へ回った。オーシャン通りに並行して細長い公園が南北に伸びており、パームツリーが大きく背を伸ばし、ベンチには夕風を受けてゆっくり海を見ている人たちの姿があった。
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みんなで先ほど行ってきた桟橋を見下ろしながら、その向こうに広がる太平洋に向かっていよいよ明日はこの海を越えて帰国するのだと感動を味わっておられる様子であった。フェニックスに始まり、グランドキャニオンで過ごした数日間、そして走り抜けてきたアリゾナの大地があった。わずか一週間の道中が何十日にも思えるようなエキサイティングな経験をされたことだろう。   10年前に来たときは、この公園のあちこちにブルーシートのテントを張ってホームレスの人たちが居着いていたが今はその様子は感じられなかった。
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少し社会情勢が変わってきたのか、それとも、別のところへ移っていったのだろうか。個人的にはそんな感慨もあった。しかし、今は夕食前の楽しいひと時、そんな個人的な感慨に浸っている時間はない。寄せては返す波の上に夕日が橙色に美しく照り映え、海から吹き寄せてくる風は少しずつ冷えてきた。バスに戻り、夕食のレストランへ向かった。 (資料 上から順に、いずれも2015年9月撮影) ユニバーサルスタジオパークのシティウォーク(B-POP様提供) LAダウンタウンの高層ビル街、手前の黒っぽいビルは公共図書館 シティウォークでショッピングを終えて(B-POP様提供) マスクもいろいろ、シティウォークにて(同上) Mr. B-POP! (同上) 憧れのスターとともに?(同上) Mさん母娘は思い切り旅を楽しまれていた。サンタモニカ・ピアにて(同上) サンタモニカビーチのにぎわい Route 66 Last Stopのポールをバックに。(同上) サンタモニカの海に映える夕日