2011年のときは私的な旅行であり、ザルツブルクで泊まったのは、旧市街を見下ろすように連なるメンヒスベルクの丘の上に立っているHotel Schloss Mönchsteinであった。Netでホテルの情報などをよく調べて1TWBと1SWBの二部屋を予約した。宿泊料はそれなりの金額であったが、思ったほどではなかった。そこで、支払いは現地で行うこととして、予約を確定するためにクレジットカードの番号を伝え、万一に備えて取り消し条件を入念に調べて自分なりに納得して準備を進めた。建物は3~4階建てであっただろうか、広い庭園の中にしっかりした城館が立っていた。城としての歴史は、西暦1350年に文書で紹介されている建築の傑作とあり、内部は改築されており、部屋は居心地がよさそうであった。チェックインして、庭を散策し、少し歩くと丘のはずれは急な崖になっており、その向こうには旧市街一帯が広がっていた。さらにザルツァッハ川が流れ、次いで新市街が広がっていた。この日は、インスブルックを発つときからずっと雨であったが少し小止みになり、美しい庭園と木立はしっとり濡れていた。右手に目をやるとメンヒスベルクの丘は少しずつ高くなり、この町の象徴ともいうべきホーエンザルツブルク城塞が威容を誇っていた。
ザルツブルクでは、市内から南へ16kmのところにあるフィガウン(Vigaun)の温泉プール(Spa Bath)や医療・保養施設などの見学であった。この年の4月に観光施設の研修で視察していたこともあって、今度は企業年金関係調査団として見学を申し込んだところ、見るだけでなく、プールの利用も誘われた。そこで、団員の半数近くがプールに入られて快適であったと喜ばれたことを憶えている。この時の施設の写真は残っていないが、今では、Bad Vigaunとして飲泉施設や保養施設、温泉プールなどが紹介されている。ザルツブルク周辺はザルツカンマーグート地方に温泉や湖沼、渓谷など景勝地が多く、Bad Ischl, Bad Goisern, Bad Aussee, Bad Mittenndorfなどの温泉保養地がある。(以下、次号)
《写真、上から順に》
・シュロス・メンヒシュタインホテル(Hotel Schloss Mönchstein):2011年筆者撮影