2010.06.01 あ・える倶楽部
「初恋の人を訪ねて」〜トラベルヘルパーとお出かけ日和〜
「初恋の人に会いたいのです。」
千葉県在住のNさま。86歳。 戦後、満州から引き上げてきて、 おばさん(お父様のお姉様)の住んでいた東京世田谷の池尻に身を寄せました。 池尻には5年ほど住んでいました。 その池尻で、お付き合いしていた方、初恋のOさんが生きていらっしゃったら会ってみたい。 主人も亡くなり、息子も60歳になり、 知覧に行かれて夢を叶えた方の番組を見て、 私も自分の夢を叶えたいと思って、 番組で言っていた会社の名前を書いて、TBSテレビに問い合わせして、104で調べました。 昭和22年ごろの初恋の人を探す、なんて、 どこにお願いしていいのかわからないで、ずーーーっとどうしよう、と考えていたの。 と、Nさま。 偶然、テレビを見たら夢を叶えている人の様子が写っていて、、、、 トラベルヘルパーだったら叶えてくれるかもしれない、 と、お問いあわせ下さいました。 Nさまが覚えていた、当時その「初恋のOさま」が勤めていたという住所を手がかりに、 あ・える倶楽部スタッフで場所を下調べしました。 そして、、、 「初恋の人を訪ねて お出かけ日和」 トラベルヘルパー千野さんがご一緒させていただきました。 渋谷にある、あ・える倶楽部は、行き先の池尻から近いということもあり、 Nさま、あ・える倶楽部に立ち寄って下さいました。 しばらく談笑した後に、 あ・える倶楽部前のバス停から、池尻に行かれました。
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バス停までお見送り。 思い出の地、池尻を巡られました。
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「あっ!この坂!昔より急だわ。」
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知っている道、以前住んでいたおばさんの家があったところ、、、、 よみがえる、懐かしい思い出。。。 初恋のOさまを知っているという方はいらっしゃいましたが、 残念ながら「初恋のOさま」と会うことは叶いませんでした。 「でも、Oさんを知っている人と話が出来たし、 もし亡くなっていたら、きっとその方に連絡があると思うから、 まだ亡くなっていないってことじゃないかしら。」 と、晴れやかな表情で、おっしゃっていました。 Oさまのお母様が撮ってくれた二人で並んだ写真をブローチに入れてあるというNさま。 初恋のOさまに会うことは叶いませんでしたが、 長い間ずっとご自分の胸にしまってきた気持ちを確かめることができて、 明るい笑顔で帰られました。
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帰りがけに、あ・える倶楽部にわざわざお礼に来て下さったNさま。 Nさまのお帰りになった後のオフィスには、 ほんわか温かい甘ずっぱい初恋の風が吹き抜けているようでした。