三世代の懐かしい心旅をトラベルヘルパーがお手伝いさせていただきました。
尼嵜トラベルヘルパーのレポートです。
「翔んで埼玉 初夏の旅」という色鉛筆で優しく塗られたゆるキャラの描かれた温もりを感じる栞。
お孫様より満面の笑みで手渡されスタートした思い出の場所、秩父を訪れる家族愛の溢れる旅には、
初江様のルーツや生き方を深く知り得る思いの厚みが伝わってきた。
随時、お孫様を追われる穏やかな目線が常に印象付けられる。
1週間かかって作成されたお孫様の栞も常にご覧になられ確認され車中を過ごされ、
懐かしい昔のご様子や思いを未世子様が語られると、座席の後方より頷かれる。
子どもや、視覚障害者、難聴者の保母、寮母さんをされていたお話や、読書がお好き、製作される事もお得意な事など、
札幌での生活から、亡くなられたご主人様の性格など、様々な情報が展開される。
温泉エッセイストの山崎まゆみさんの同行が全てあったことでの、会話の拡がりや情報の共有が出来たことは大きいと感じる。
「出来る時に出来ることを、私もリフレッシュしたいから旅に出る」と語られたお嬢様の言葉も力強く感じた。
20代の頃、ブラジルでの短期留学をお父様の反対がありながら、応援してくれたお母様の思いに感謝されるエピソードには、
当時を思いだされたようで、お二人とも涙ぐまれる。
その感謝が今の介護旅行に繋がっておられる思いをあたたかく感じた。
また、何でも器用に製作され、ご姉妹の幼少期のお洋服は全て手作りだったとの事で、
お孫様の持たれるホワイトをベースにしたペパーミントグリーンとピンクのリュックは、
お嬢様様が当時、使用されていた物であることにも感動が広がった。
無邪気にはしゃがれるお孫様をお姉様お二人がしっかりママ役を熟す姿も必ず追っていらっしゃるのも自然な気配りの目線なんだと感じる。
お墓参りでの武甲山の景色に広がる視界には、どこまでも翔んで行かれるご家族全員の表情が伝わる。
年の離れた妹様(17歳違い)との懐かしい思い出にも、弟様との関わりにも、全て愛情を注がれてこられたお母様の歴史を垣間見る。
好天に恵まれた緑の景色を追いながら、次の機会には、どんな景色に出会えるのだろうという期待感と弾みが今回の旅の余韻としてみられた。
また、最後にまゆみさんからの刺激とご家族皆様のパワーに充電され感謝が溢れている。