この日、午前中はブレナム宮殿を見学することになっているが、その前にコッツウォルズ地方の町にも寄ってみようということになり、Stow on the Woldsという町で小休止した。ここは、このあたりの農産物の集散地であり、市が立つ町として紹介されている。小さな町ではあるが、古代ローマの時代から街道筋にあった集落だそうである。
もう一つは、犬のトイレとでも言えば良いだろうか、散歩中の犬が路上で落としたものを飼い主がすくい取った袋を入れる赤い箱が公園の手すりに掛けてあった。これを何と呼ぶのかその時は分からなかったが帰国して調べたところ、Dog Peep Bag(犬のうんち袋)とあった。我が家には犬も猫もいないので犬を連れて散歩することもないが、日本では犬が大の用足しをしたあとはビニール袋でつかんで持ち帰るというのが一般的だろうと思う。英国に限らず欧米では、公園などにこのPeep Bag入れ、またはPeep Boxが設けられているところが多いらしい。ただし、間違えてはならないことは、Doggie(またはDoggy)Bagとは言わないこと。これは、アメリカなどでよく使われる表現であると思うが、食べ残した料理を入れて持ち帰るときにつかわれる容器などである。持ち帰って犬に食べさせるという建前で食べ残した料理を持ち帰るが、多くの場合、ひとが食べるために用いられている。いずれにしろ、Stow on the Woldsでの小休止ではなかなか興味ぶかい経験をすることができた。(以下、次号)