ウィーン西駅に着き、大きなスーツケースを携えていたのでタクシーでホテルに向かった。2000年代に入って立て続けに3回もこの町には来ていたが、いずれも偶然ではあるが同じホテルであった。3回ともツアー・オペレーターが同じ会社であったためでもあるかもしれない。4回目の今回は個人旅行でもあったので市庁舎に近いリング通りに面したDe France Hotelに宿泊した。現役時代に宿泊したこともあり、社としてはいろいろなグループでも時々使っていたので自分としては割になじみ深いこともあるセミ・クラッシックなホテルであった。3泊したが結果的には居心地もよく、興味深い経験をすることになった。
翌日は、人並みにシェーンブルン宮殿見学、とは言いながら、今回も庭園奥の丘の上に建っているグロリエッテまでは行くだけの時間的余裕もなく、割愛してしまった。毎回思うことだが、この広大な宮殿を見学するには1日を割く必要がある。そんなことを愚痴りながら、午後はStadt Parkを散策してシュトラウスやシューベルトの像に挨拶。公園の一角にあるクアサロンで当日夕方のコンサートを聴こうと切符を買った。さすがにオペラ座や楽友協会(ウィーン・フィルなど)の当日券は容易には買えないが、クアサロンなどではほとんど毎夜何かのコンサートをやっているので、こういっては申し訳ないが、気楽には聞けるのが嬉しい。夕方、少し服装を改めて出かけ、ちょっとだけ優雅な気分に浸ることができた。コンサートが終わり、少し歩いて、楽友協会(Musikvereins)の建物を見上げてはため息をつき、何枚も写真を撮った。生の演奏を聴く機会には恵まれないが、これは正月のNew Year Concertで我慢しよう! そして、そのすぐ近くにあるベートーヴェンの座像に向かい、幾度もシャッターを押していた息子の興奮した様子が今でも思い出される。ウィーン・フィルの演奏会などを聴くためには、それを目的に旅行計画を立てて予め準備しておくことが必要であることは言うまでもない。(以下、次号)
《資料》
・観覧車、第三の男 :Vienna Info.
・ウィーンの郷土料理:Vienna Info.
《写真》
・Tower Records London Piccadilly Shop(1990年代): Reddit 資料より
・The Pipes and Strings of Scotland (CD):スコットランドのエディンバラで購入