ニースに行く度に不思議に思うことがあるので調べてみた。この町の目抜き通りは海岸に沿った美しい遊歩道もふくめて「Promenade des Anglais=プロムナード・デ・ザングレ(英国人の散歩道)」と名付けられている。コートダジュールを代表する都市のひとつであるニースの目抜き通りがなぜそのように命名されているのか、疑問があった。中世から領土争いや100年戦争、世界中の植民地を巡る争いなど、フランスとイギリスは仲が悪いとはよく言われる話であるのに、ニースにこのような呼び名があることを不思議に思っていた。
もう一つ、ニースの大通りで興味深いところがある。前述のプロムナードは、西はコートダジュール空港、東は旧市街の海岸部分にある「Quai des États-Unis エタ・ジュニ通り(アメリカ合衆国通り)」という名前になっている。なぜ、ここにアメリカ合衆国通りという名前が?と不思議に思い、これも調べてみた。第一次大戦におけるアメリカの参戦とQuai des Etat Unis エタ・ジュニ通り(アメリカ合衆国通り)」フランス(連合国側)への支援に感謝を込めてQuai des Etat Unis=アメリカ合衆国の海岸・波止場と敬意を表して名付けられたという。つまり、有名なプロムナード・デ・ザングレ(英国人の散歩道)の東側に続く延長線上にイギリスに続いてアメリカとの歴史的な繋がりを示す象徴的なスポットとなっている。
最後にもう一つ、2014年に私たちが宿泊したホテルは、Hotel West Endであった。上記のプロムナードに位置しており、1842年、創業とある。「West End」とは、イギリスの首都ロンドンにおける地区の呼び名であり、金融街であるシティを中心としてその西側がウエスト・エンド、東側がイースト・エンドとなっている。ウエスト・エンドは言わばロンドンの中心街と言ってよい地域であろう。この地域には、非常に多くのアトラクションが集中しており、単にウエスト・エンドと言った場合、何を目的にするかで幅が出てくる。例えば、映画・劇場の場合はレスター・スクエアやコヴェント・ガーデンの辺りを指すことが多い。ショッピング・エリアとしてはオックスフォード・ストリート、リージェント・ストリート、ボンド・ストリートなどが中心になってくる。また、トラファルガー・スクエア(ナショナル・ギャラリー)、トテナムコート・ロード(大英博物館の最寄り駅)、ソーホーも含まれており、美術館やギャラリーも多い。