あ・える倶楽部に届いたご長男からのメールをまずお読み下さい。
初めまして、あきる野市のYと申します。
92歳になる実母が昨年10月に脳出血で倒れ、左半身が不自由になりました。
発症直後から言語には問題なく、会話は普通にでき、リハビリの結果
食事もペースト食を右手でスプーンを持ってある程度自分で食べられるくらいにまで回復してきました。
ただトイレはまだオムツを使用しています。
健康状態は良好で、特に投薬も加療も受けておりません。
ご相談の件ですが、母は福島県の会津若松出身で、兄弟はみんな亡くなりましたが甥や姪がおり、実家のお墓もあります。
最近「会津に帰りたい」と言うようになり、今ならまだ体力もあるので、
今のうちに連れて行ってやりたいと思いネットで御社のことを知りご連絡した次第です。
できれば5月2日の午後に出発して4日の昼前に向こうを出てくるようなスケジュールで行ければと思っております。
(3日から6日の内なら基本的に可能です)。
家族の同行は私と21歳の次男の予定です。
現地での行動は本家の墓参りがメインで、あとは特にありません。
(もし日程的に申し込みができずがっかりさせるといけないと思い、本人にはまだ話しておりせんのでもしかしたら行きたいところが出てくるかもしれませんが)
おそらくこれが最後になると思いますので何とか願いをかなえてあげたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
ということで、ご長男の親孝行、お母様の希望を叶えるご旅行のお手伝いを「チームあ・える倶楽部」でお手伝いさせていただきました。
出発時、病院の皆さんが代わる代わる「気をつけて行ってきてね。」と声をかけて下さいました。
「いってきます!」
「いいお天気でなにより。空が青いのね。」
まずはご主人のお墓に「行ってきます」と、ふるさと會津若松へ行くことを、手を合わせて報告します。
介護タクシードライバーの手塚さん(大田区のトラベルヘルパーセンターオーナー)、
大活躍です。
そして、東北道を会津若松へ出発です。
「寝ながら行けるなんでバチあたりそう。。。」と、お母様。
会津が近づいてくると、いろんなことを思い出してお話しして下さいました。
「あそこにはゆべしの製造元があるの。」 「そこの空き地は昔料亭だったのよ。」
なつかしの會津若松に到着し、ホテルでお夕食です。
何を食べても美味しい。
(ご長男お孫さんと)こうして一緒に食べられるのは久しぶりで、うれしいわ。
夜はぐっすりと休まれました。
二日目は、いよいよ会津若松を観光して、お墓参りです。
會津若松のトラベルヘルパーの舩木さんがご挨拶に伺いました。
「會津若松の方なのね。よろしくお願いします。」
そして、トラベルヘルパー舩木さんも一緒に鶴ヶ城へ。
お母様、ご長男、お孫さん、
トラベルヘルパーの戸塚さん、舩木さん、
介護タクシードラーバーの手塚さん、
そして、
會津若松藩士と一緒に、記念撮影。
「鶴ヶ城にまた来れるなんて。桜がまだ咲いてる!私たちが来るのを待っていてくれたんだね。」
まあ、きれいと桜の花にとてもうれしそうなご様子です。
うなぎ屋「えびや」でお昼です。
「これこれ!この味。
まさか、えび屋のうなぎが食べられるなんて夢のよう。
お土産も注文してね。」
その後ご実家の前を車で通ると、感慨深そうに眺めて、手を合わせていらっしゃいました。
ありがたいことだ。
こうして連れてきてもらって。
あきらめていたから、、、。
うれしいです。
お墓のみんなも驚いているわね、私が来て。
ご実家のお墓と、親戚のお墓にお参りされました。
今日の一日は、お母様にとって本当になつかしい気持ちがぎゅーーっと詰まった一日だったことでしょう。
最終日。
「今日もお天気でよかったです」
お粥に梅干、
ゆべしをすり鉢でつぶして、
何を食べても美味しい、
と、一口づつ大切に召し上がる。。。
ふるさと会津磐梯山を目に焼き付けて、無事戻られました。
「またこのメンバーで行きましょう、と、お母様。
病院では朝4時ぐらいに目が覚めるということでしたが、
ご旅行中は朝までぐっすりで声をかけるまで熟睡されていらっしゃいました。
昼間、身体を動かし、おしゃべりをして、いろんなことに興味をしめして、健康的な一日を過ごされているからでしょうか。
ご旅行後、ご長男からメールをいただきました。
あ・える倶楽部御中今回は大変お世話になりました。写真ありがとうございました。準備期間も短く、G.Wでもあり、宿の手配等ご迷惑をお掛け致しましたが、おかげさまで本当に何事もなく、行って帰ることができました。帰って来てから体調を崩さないかと心配しましたが、全く問題なく、あらためて母の生命力の強さを見せつけられました(笑)また戸塚さん、手塚さんには言葉で言い現わせないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。母は今回のことで自信がついたというか味をしめたというか、知人を誘ってまた行くんだと言っております。折を見てまた計画しようと思っておりますので、その節はまたよろしくお願い致します。
お母様の自信になったこと、また行こうという心の励みが増えたということ、なによりのお言葉です。
こちらこそ、こんなに素敵なこころ旅のお手伝いをさせていただきまして、ありがとうございました。