2015.07.28
小野 鎭
小野先生の一期一会地球旅66「ゆきわりそうの旅 響け、歓喜の歌(1)」
一期一会 地球旅 66
ゆきわりそうの旅 響け、歓喜の歌 (その1)
ゆきわりそう第1回目の海外旅行「ひまわり号オーストラリアの旅」は楽しい思い出をいっぱい抱いて皆さんは無事帰国された。旅行業から見れば、それまでにあまり経験しなかった複雑な準備もあったし、特別配慮もたくさん織り込んだ。バリアフリーということばは使われ始めてはいたが当時はまだ一般化されていなかったと思う。まして、ユニバーサルデザインであるとか、ユニバーサルツーリズムなどはおよそ遠い存在であった。「障害者旅行」を手探りで始めたといってもよいであろう。しかしながら、それは突然訪れたのではなく、70年代から20年近く医療や福祉関係者の旅行を数多くお世話させていただき、重度障害がある方への対応についても見聞きしていた経験などが役立ったのであろう。重度障害のある方がグループで海外旅行に出かけられるとマスコミで取り上げられることもあった。それほど珍しかったということであろう。そこで社としても、また個人的にももっと積極的にこの分野の旅行を広めて行きたいと思うようになっていった。ゆきわりそうの旅行以外のいろいろな催しにも参加したり、見学に行くことも多くなった。 幸い、第一回目の旅行が好評裡に終了されたことと、この時に参加されなかった方が次のときはぜひ連れていって欲しいとの声も寄せられていたのであろうか、翌年、第2回目のオーストラリア旅行が実施された。車いす使用の方4名、知的障害のある方などとその家族、スタッフなど総勢23名、そして筆者がお伴した。今回も現地手配はほとんどのことをエリス師にお願いし、一方で航空会社との折衝はスムーズであった。手配全般にわたって、前年の経験と学びは大きかった。当時、協力してくれたQFの社員諸氏とは今も年賀状を交換している。第二回目も12月上旬、旅行期間は2日伸ばして10日間であった。(2015/07/26)
小 野 鎭