2017.01.25
小野 鎭
一期一会 地球旅143「地球の歴史を見に行こう グランドキャニオンに遊ぶ(4)」
一期一会 地球旅 143
地球の歴史を見に行こう グランドキャニオンに遊ぶ(4)
サウスリムの東端デザートビュー(Desert View)ではコロラド川と大峡谷の壮大な眺めに目を細め、どこまでも続く荒野が広がっていることを実感した。それすらも大西部のほんの一部でしかないことを思うとスケールの大きさにただただ驚くだけであった。アメリカ有数のこの大河は、遠くから見るとほとんど小さな流れでしかないが、実際には川幅は数十メートルあり、激流が岩を噛み、何百万年もの間、一時の休みもなく今も大地を削り続けているという。気が遠くなるような長い地球の歴史の一部を間近に見ることが恐れ多いことのように思える。こうして、再びサウスリムの中央部、ヴィレッジまで戻り、Bright Angel Lodgeの前でバスを返した。この日の午後から明日にかけての自由行動は思い思いに過ごすことになっており、大方の足はShuttle Busを利用することなる。午後は、サウスリムの西側一帯を回り、Hermit Restまで行ってくることになっていた。こちらは、東側とはまた違った風景が広がっており、東側とは別の趣に新たな発見がたくさんあった。 Shuttleに乗る前に、Bright Angel Lodgeで一休みすることにした。お手洗いと休憩、そしてこのあたり一帯の絶景を楽しんでいただき、滞在中にこの一帯では様々なアトラクションがあり、それらの下見も兼ねていた。ロッジ内には大きなレストランがあり、それは昨夜、到着早々に夕食で訪れている。このあたりは昨夜すでに訪れているが夜と昼では大違いであった。ヴィレッジはサウスリムの中心部、観光客が一番多く集まっている場所でもある。広い駐車場の向こう側には線路があり、ここまで来ているグランドキャニオン鉄道の駅がある。昼過ぎには、ウィリアムスからの列車が着くのでツアー客がたくさん到着するであろう。メンバーの中には鉄道というと目を輝かせて俄かに撮り鉄を発揮するYさんがいる。後で写真を撮りに来るのだと今から期待に胸を躍らせている様子。ロッジの広いロビーの奥には、ツアーデスクやカフェ、大きな土産物店があり、このあたりのネイティヴ(先住民)の人たちの手になる工芸品や絵画、アクセサリー、テーブルクロス、そして山ほどのTシャツが置いてあり、格好のお土産である。メンバーは目を輝かせてみていた。自由時間がたっぷりあるので、あとでゆっくり来ていただく趣向。