2017.04.19 小野 鎭
一期一会 地球旅155 地球の歴史を見に行こう ロサンゼルスにて(その5)

一期一会 地球旅 155 地球の歴史を見に行こう ロサンゼルスにて(その5)

ロサンゼルスのメトロライン各駅の設備やサービスについての案内書は、駅の事務所にはそれらしいものはなく、メトロセンター(?)などの案内所に行けばあるかもしれないが、もっぱらネットのホームページで情報を得るというのが現代らしい。時刻表は一般には公開されていないらしく、駅やネットの案内でも、Eastbound 5,24min. Westbound 9,24min などと表示されているのみ。つまり、東方面 5,24分後、西方面 9,24分後に電車が来るという具合。駅によっては複数の線が通っているが、同じホームで行き先が違うので、案内をよく確認しないと途中から別の方向に進むことになるので注意が肝心。
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今回乗り込んだPershing Square StationにはPurple Line とRed Lineが通っている。ユニバーサルスタジオはRed Lineであるのでその電車を確認する。宿泊しているBiltmore Hotelからは徒歩数分、エスカレーターや階段は数か所に設置されているがエレベーターはパーシング広場の反対側にあるのでかなり遠回りしなければならないのが少々不便である。 地下1階に下りていくと、広いコンコースになっており、切符の自動販売機が4台ほど並び、分かりやすく表示されている。クレジットカードか現金でTap Cardを買って、これを改札口の手すりに触れて入るのは日本と同じ。
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わからないことや不都合があるとコンコースの真ん中あたりにある案内所兼事務所に行って相談することになる。コンコースからホーム階へはエスカレーター、階段、エレベーターで下りる。LAの地下鉄は80年代後半から90年代にかけて建設されており、ホームは直線で幅も広くゆったりしている。加えてADA法(障がいを持つアメリカ人法)が施行されたことも幸いしているのだろうかバリアフリーの観点からもかなり使いやすくできていると思う。
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前述したが2007年、そして今回と車いす使用の方がおられ、駅に行くにはエレベーターのある入口まで回り道をしなければならないという不便さもあるが全般的には使いやすいという感想をお聞きしている。但し、どこの駅にもホームには駅員らしい姿は見当たらない。乗降は乗客自身による自助または介助者同行、自助であっても咄嗟のときや何か支援が欲しい時は周りの人が自然に手伝ったり、支援を求めるということであろう。地下鉄も自主独立というのがアメリカらしい? 多くの国で似たような風景は見ているので、筆者の個人的な感想で言えば、日本の方がずっと人的サービスが行き届いている、あるいは豊富というべきであろう。日本の常識が、海外では通じないことも多いと思っていただくほうが良いかもしれない。
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コンコースからホームへ下りて行き、電車を待ちながらそんなことを考えていた。ほどなくして、Red Lineの電車が入ってきた。ホームのアナウンスなどはなく、案内の電光掲示板の数字が0minとなっていたのがご愛敬であった。
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停車すると入口とホームの間の隙間はほんのわずか、そして、段差もほとんどないようだ。メンバーは、電車の入り口に対して直角に押して入るのは手慣れたもの。車両の端にそれらしいスペースが設けられており、そこに車いすを固定する。ベルトやブレーキがゆるかったり、ルールに沿って乗車していないと事故が起きた時には責任の所在が問われることになるだろう。
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ラッシュアワーを過ぎた時間ともなると車内は空いており、ゆっくり座れる。とはいってもシートは塩ビのしっかりしたつくりでフカフカのクロスなどはおよそ使われていない。車内の案内や広告は英語とスペイン語の両方で書かれているものが多い。事実、乗客にもメキシカン風の人がかなり多いのは特にこの地域の特徴かもしれない。 間もなくドアが閉まり、発車の案内もなく電車は動き出す。そして、この電車はRed LineでNorth Hollywood行き、Purple Lineは途中、Wilshire Vermontで別れるので注意してください、と車内アナウンスがある。
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かなりのスピードで走り、いくつかの駅でとまり、やがてHollywood Highland、昨日ハリウッド方面観光で歩き回ったところであり、この駅で降りて上がっていくとKodak Theatreの前に出る。そして、そのつぎがUniversal City。 出発してから30分くらいであっただろうか。電車を降りると駅の構造はほとんど最初の駅と変わらないが、コンコースから地上へ出ていくエスカレーター付近にはユニバーサルスタジオ・ハリウッド(USH)のキャストであろうか、
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今到着して地上へ上がっていく乗客に笑顔を振りまいている。そういえば駅の案内表示なども楽しい絵柄やデザインが多く、心がウキウキしてくる。地上へ出ると広い街路になっており、その一角にUSH行のシャトルバス乗り場があり、数十人が列を作って待っている。10分おきくらいに連結車両のシャトルバスが回ってきており、次々にお客を乗せてはゆっくり走っていく。勿論、無料、ドライバーは屈強な男性であるが、人懐っこく笑顔をばらまいている。
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車いすのお客を見ると、さっと降りてきて、リフトを操作して車内に座らせてくれる。その様子は手慣れたもので手際がいい。間もなく、全員が乗り込むと、これからMain Entranceへご案内します、と言いながらかなり急な坂道をシャトルバスは上っていく。そして7~8分走ったであろうか、USHの正面入り口前に到着した。大きな地球儀をかたどったオブジェがあり、先ずは、ここで記念写真、みんなの楽しそうな笑顔は見ているだけでうれしくなる。今回の旅行の最後の一日、腹いっぱい楽しんでいただきたい。 (資料、ときにことわりのないものは2015年9月撮影) メトロライン パーシング駅構内、ホームへのエスカレーター(資料借用) 改札口ではTap カードをタッチする。(B-POP様 提供) ホームへのエレベーターと奥にエスカレーター 電車とホームの間の隙間 レッドラインの座席 ユニバーサルスタジオへのシャトルバス(B-POP様 提供) ユニバーサル・シティ駅前のシャトル乗り場 USHのシャトルバスはリフト付き USH正面入り口前にて(B-POP様提供) (2017/04/19) 小 野  鎭