「北海道新幹線に乗車してさっぽろ雪まつりに行きたい。きままに愉しみたい」
97歳ご本人からのご希望です。
たくさんの出会いがありました。
齋藤トラベルヘルパーのすてきな写真とスマイルレポートでルポします。
3日目。
本日は、余市ニッカウヰスキー工場、小樽市内観光(北一硝子・ホール等)、札幌夕食です。
相変わらず朝からお元気で。
お互い赤色が入ったボタンシャツで「今日はおそろいやなぁ!」と喜んでおられる。
窓の外の一面銀世界や天気予報(NHK)をご覧なっています。
和洋バイキングで、景色の良い席に車椅子ごとご案内して頂き、優しい女性スタッフが自らずっと車椅子の横に付き一緒にトレーを持ち食材を取って回って頂ける。
スマイル写真撮影(美人スタッフ・台湾人2カップル)。
昨夜の時点でこのバイキングを楽しみにされておられ、和食(お粥さん)を中心にフルーツ・デザートまでしっかりお召し上がりです。仕上げに今朝は珈琲の代わりに美人スタッフ一押し持参の「新鮮な十勝牛乳・かぼちゃアイス・ミルクアイス」を満面の笑みでお召し上がりです。
「かぼちゃアイス」がよっぽど美味しかったのか、部屋に戻ってもまだ感激されておられます。
移動のタクシーでは、
高級感溢れる車内や元気なドライバーさんにいきなり感激されておられ、様々な世間話等で常に車内は「笑いの渦」でした。
余市ニッカウヰスキー工場、貯蔵庫樽、博物館等見学。
リンゴジュース(ウイスキー)試飲。
雪の降る中「寒い!」とは一切言わず、反対に「この雪食べたら美味しかったわ!」と。
ウイスキーの樽や歴史にもなんとなく興味を示されドライバーさんの館内説明にも好奇心旺盛でした。
試飲コーナーでは一瞬ウイスキーを口にされたが、「もうわしらの年代はこっちがええわ!」とリンゴジュース(枝豆購入)を2杯美味しく頂いておられます。
売店では色々興味深く見られるものの、結局何も買わずその雰囲気を楽しんでおられます。
ドライバーさん一押し(地元の隠れ家的存在)家族経営寿司屋でご昼食。
しじみ汁・生にしん・海水ウニ・ホタテ・イクラをカウンター越しに大将に握って頂きどれも「絶賛!」特に海水ウニは「こんなとろけるウニは生まれて初めてやわ!」感激しまくっておられました。
小樽で袋詰めの干物渇きもの専門店でお買物。
帆立っ子・とろ巻き昆布を購入されたが、店長さんにしつこいくらい「柔らかいか?」と確認されていました。
小樽で「美味しいソフトクリーム屋」ご案内。
3段味ソフトクリーム(富良野ラベンダー・十勝バニラ・夕張メロン)を両手で大事そうに心ゆくまでじっくり堪能されておられ、我々2人(私・ドライバーさん)にもご馳走して頂く。
北一硝子ホール。
ガラス品を少しご覧なり隣の「ランプの喫茶店北一ホール」へ。
ホット珈琲購入。ランプが見える特等席でコーヒータイム。
ガラス品のお土産よりもランプに興味を示され、幻想的な「店内ランプツリー」には感動されていました。
ただ、ホット珈琲タイムが終わる頃たまたま隣のテーブルにいた「女子大生3人組」に自ら歩み寄りすぐに彼女達の人気者になり、またまた97歳のおじいちゃんにしてやられました!
市内車窓観光(ライトアップ道庁)。
最後道庁ライトアップにも感激して頂き、ドライバーさんと固い握手をされきちんとお礼を申されています。
かに本家「掘りごたつ席」個室でお夕食。
3日目にして初めてビールで乾杯!
今宵のカニ夕食も楽しみにされておられ、メニューを二人でじっくり吟味しオーダー!
先ずは「札幌クラッシックビール」乾杯!
美味しそうに飲まれています。
ズワイガニの天ぷら・かに味噌甲羅焼き・ズワイガニのバター風味鉄板焼等ほとんど全て上手にお召し上がりで、恒例の女中さんとも笑顔で写真におさまっています。
また私にももっとよばれとお気遣いも頂いており感謝の気持ちで一杯です。
「今夜はもう部屋の風呂で簡単でええわ!」と。
内心はきっとお疲れのご様子(ただ、それを決して表に出されない芯のしっかりした方)。
ゆっくりマッサージさせて頂くと「気持ちええわありがとう!」と笑顔で受け答えして頂く。
元々お一人で幼少期より「農業」を立ち上げ相当苦労されてこられた方だけに、どんな状況であれ「決して弱音を吐かない鉄人魂」を持っておられるシーンが何点か見うけられました。
我々の仕事はその方のこれまで歩んできた人生・日常生活・悩み等をいかに和らげ「非日常を味わい普段の自分とは全く違うもう一人の自分発見!」を見い出してあげれるかという大切な役割もあると考えています。
ましてや97歳というお年であるだけにもう十分人生を戦い抜いてこられ、今こそその恩恵・ご褒美を受ける時ではないでしょうか。
カニ本家(夕食)ではお酒片手に様々な人生模様について熱く語って頂けるシーンもあり感謝の気持ちで一杯ではありますが、同時に今後もっともっと常にお客様の「本音・距離感」が縮められるよう創意工夫に励み「いつなんどきも心の底から非日常の空間(旅)を楽しく過ごして頂ける環境をご提案・ご案内できる真のプロと呼ばれるトラベルヘルパーになっていく必要がある!」と痛感致しております。
4日目に続く。