2021.12.20
小野 鎭
一期一会 地球旅 201 河口湖から富士山周遊の旅 ①
 
先頃、河口湖から富士山周遊をして静養をかねて2泊3日の旅を楽しんできた。8月末より少々体調を損ね、それまで非常勤ではあったが勤めも9月末でこれを辞し、養生に努めてきた。かかりつけのクリニックから中核の医療施設の受診と服薬を繰り返して真剣に回復を目指してきた。睡眠不足もひどく、精神状態もおかしくなり、午前中は意識朦朧、この数週間のことを思い返すと今もつらい。このまま復帰できないのではないかと思うとさまざまなことが走馬灯のように脳裏を巡り、終活も他人事ではないと思ったりもした。普段は、クルマか電車バスでの移動が主であり、コロナ禍で昨年春先からは感染を恐れてクルマに頼る日々であった。それも体力を落として衰弱もひどく、運転はおぼつかず、バスは混んでいて座れないことも多く、結局はタクシーを利用せざるを得ないことが多かった。タクシーの呼び方も覚えたが、この間のタクシー代はかなりの金額になっておりそれは痛かった。不安状態が昂じて、公的介護保険のサービス内容を調べることも必要ではないかと思ったり、一方では、自分が関わっている株式会社 SPI あ・える倶楽部のトラベルヘルパーサービスによる外出支援や介護旅行を当事者のものとして考えることもあった。そんな不安な日々を過ごすうち、11月に入って少しずつ食欲も出てきて、点滴の回数も少なくなってきた。体調不良以前からの循環器系(高血圧など)の服薬に加えて、今回の体調不良の要因に対する薬の服用と生活習慣の改善に努めることで次第に体力も回復してきた。通院や買い物など外出時にタクシーを使うこともほとんどなくなった。勤めを辞したことで時間的制約もなくなり、自由の身になり精神的な多忙さからも解放されてきた。弱っていた体調も徐々に回復し、運転も自信を取り戻したこともあり、家人と相談、息子にも呼びかけてかねてより計画していた今回の旅行を予定通り実行することになった。 
 
 
 
 
 
 
 (以下、次号)
 
 
