2022.08.01 小野 鎭
一期一会 地球旅 228 パールロードから南イタリアを巡る旅(14)

一期一会 地球旅 【228】 パールロードから南イタリアを巡る旅(14) 旅の終わりに

 

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カプリでの一番の目玉は、「青の洞窟」であった。それも朝のうちに、これをまず楽しむことが出来、メンバーは大喜びであった。洞窟からマリナ・グランデへ戻るボートでは皆が一様に洞窟へのボートの底に這いつくばって乗ったことを振りかえっては自分たちが採った体型をそれぞれに語って大笑い。
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この喜びは、このツアーに参加したメンバーたちだけの特権であった。マリナ・グランデへ戻り、ケーブルカーで島の中心街へ上った。この島には、中心部が二つあり、一つはいま自分たちが上がってきたカプリ地区、もう一つは島の西側のアナカプリ地区である。ナポリやソレントなどからのフェリーの発着するマリナ・グランデからケーブルカーやクルマで上がってくるのは一般的にカプリ地区。こちらの方がレストランやカフェ、ホテルや土産物店などが多く、一日中賑わっているらしい。
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一方、アナカプリ地区はこの島では一番高いソラーロ山(589m)に到るリフトの発着地やサン・ミケーレ教会などがあり、青の洞窟へのバスがあるほか、静かに観光や保養を楽しみたいという人たちに人気があるらしい。昼間は賑わうが夜間は静かであり、夏が過ぎてシーズンオフになると土産物店やカフェなどもクローズする店が多く、静かになるが見どころは多いとか。

 
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我々のグループは、ケーブルカーの終点でカプリ地区の中心部のウンベルト1世広場から、にぎやかな中心街を抜け、この島でも見晴らしの良いアウグスト公園まで行き、全員で記念写真を撮った。その後、ケーブルカーの駅で再集合することを約束して解散した。昼食、写真、買い物、休憩など思い思いに最後のフリータイムを楽しんでほしい。私は、中心街から島の裏側(南側)の住宅街を抜け、サン・ジャコモ修道院一帯を歩いてみた。
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先ほどの中心街と比較すると信じられないほどの静けさと住宅街の間から垣間見える海の青さと崖の上の各地に点在する家々と緑の木々の美しさが印象的であった。そういえば、猫の写真で有名な岩合光昭氏のカプリ島のネコもこのあたりで撮影されたのかもしれない。しばらく歩いて、ウンベルト1世広場に戻り、昼食をとり、再集合を待った。全員揃ってケーブルカーでまたふもとへ下り、フェリーでナポリへ戻った。
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帰りの船の上では、多くの乗客がカプリ島での楽しかった思い出を語ったりしていたが大半は旅の疲れか、午睡を楽しんでいた。 ナポリへ戻り、今夜はホテルのリストランテ・ラ・テラッツアでのディナー、服装を整えて旅の終わりの夕食会はなかなかの雰囲気。9月9日に出発してスロベニアのリュブリアナからクロアチアのプリトビ―ツェ国立公園、さらにスプリトでは古代ローマ帝国はディオクリティアヌス皇帝の宮殿跡が今も精力的に使われているのを見てさらにドブロヴニクへ。ここからアドリア海を渡り、イタリ アへ。アルベルベッロを経て、ナポリに達した。
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天気は時々残念なこともあったが大半はまあまあ。11日間の「パールロードと南イタリアを巡る旅」は終わりを迎えようとしていた。
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各地の風物や歴史と伝統にふれ、味を楽しんできた。メンバーの多くは母校を卒業してすでに半世紀余り、それでいて今も高校時代の様々な思い出やエピソードを懐かしみながらの楽しい旅であった。全員が70歳前後であるがここまで誰もが体調を損ねることなく来ることができたことが嬉しい。明日は、 ナポリを発ち、ミュンヘンで乗り換えて成田に向かい、そこで解散する。さらに大阪あるいは福岡に到る人もある。みんな元気で家路に着いて欲しい、そして、また、旅に出られるといいね、と願う。 あれから10年が過ぎようとしている。今は、「夢は荒れ野を駆け巡る」ので写真を開いてはいろいろな記録を見直しながら、旅の一コマ一コマを懐かしんでいる。(完) 写真&資料 (上から順に、ことわりのないものは筆者撮影) 青の洞窟へのボートは、きつかったねえ・・!?(2012917日撮影) 島の中央部から西側の風景(遠くの島はイスキア島 同上) ウンベルト1世広場からみたナポリ湾(ヴェスヴィオ遠景 同上) アウグスト公園にて(同上) サン・ジャコモ修道院付近から見た島の南側の風景(同上) ナポリ・エクセシオールホテル(同上) パールロードと南イタリアを巡る旅(201299日~9月19日) 旅の終わりの夕食会 (2012917日)